2017年02月18日

奇跡のフィリピン側から456万円のご寄附!!

1月13日〜27日
 ブログ更新が滞り、1ケ月前の話をしていてごめんなさい。追いついてないんです、更新が。
 1月12日に安倍昭恵総理夫人が国立盲学校を訪問してくださった後、私と校長先生は10社ほどの現地メディアさんから囲み取材を受けました。その際に、「クラウドファンディングは今いくらまで達成していて、後いくら必要なのですか?」と聞かれ、 「今180万ペソまで達成していて、あと200万ペソほど必要です」と答えました。
私がそう答えたのが、翌日『スター』というメジャーな新聞に掲載されたそうです。
 翌日、私たちが校長室でミーティングをしているところに電話がかかってきました。それはある財団の代表をされている女性の方からで、「フィリピン障害者支援事業に200万ペソを寄付したいので、今から小切手で持って行くのでそこで待っていてほしい」という電話でした。200万ペソは日本円に換算すると約456万円(2017年2月1日換算)になります。
信じられない申し出に、校長室にいた私達みんなは驚きました。 生まれて初めて、いいえ、きっと人生で最初で最後だと思うのですが、約456万円が車に乗ってやってくるという場に立ち会いました。
 ご寄附のお申し出を下さったのは、その財団の名誉会長を務めていらっしゃる81歳のフィリピン人男性だということがわかりました。財団の代表の方によると、その名誉会長さんは、新聞を読むなり出かけようとしていた代表を呼び止めて、
「君は今日、他の仕事は何もしなくていいから、今すぐ銀行に行ってチェックを作って、この若い日本人女性に持って行きなさい。新聞によると彼女は明日には日本に帰国してしまうから、今盲学校へ行きなさい」とおっしゃったそうです。

 さて、信じられない出来事と喜びだったのですが、問題が一つ発生しました。その名誉会長さんも企業をされているということで、フィリピンの教育事業に寄付することに夜税控除がご希望だったのです。
フリー・ザ・チルドレン・ジャパンは、フィリピンにて組織としての法人登録をしていないため、当団体のクラウドファンディングにご協力いただいてもフィリピンにおける税控除の対象にはなりません。
結果として、クラウドファンディング会社Readyforを通じての入金ではなく、直接フィリピン国立盲学校にご寄付いただくこととなりました。

 今回のご寄附をいただいたことで、プロジェクトを実行するのに必要な800万円という目標金額を実質的に達成することになりましたので、Readyfor事務局とも協議の上、これまでReadyforを通じてご寄附いただいた金額に、今回フィリピン国立盲学校に入金されている分の金額も含めてクラウドファンディングの支援総額に反映させていただくこととなりました。
 フィリピン側から突然いただいた多額のご支援には、在フィリピンの日本大使も驚いていらっしゃいました。日本の団体である私達とフィリピン国立盲学校が協力して事業を行っているところに、日本側とフィリピン側から半額ずつご支援をいただくという、結果としては理想的な形になったと私は感じています。
 ご寄附をくださったフィリピンの財団と名誉会長及び代表者の方の、大きな暖かいご支援のお申し出に心から感謝すると同時に、これもメディアにとりあげていただいたおかげであり、総理夫人に訪問していただいたおかげであり、そのご訪問をアレンジしてくださった外務省の方々のおかげであり、フィリピンの方に協力しようと思っていただけるところまで達成率を上げてくださっていたみなさんのおかげです。
もうどなたにどうお礼を申し上げたらいいのか分からないですが、本当にありがとうございます。
いただきましたご寄付は、国立盲学校の寮設備の改修、スクールバスの購入費として大切に使わせていただきます。スクールバスは4.5月の夏休み中には購入予定ですし、寮の修繕工事開始に向けて、建築会社の入札手続きをすでに開始しております。また寄付者の皆様へも随時現地での進捗を共有させていただきますので、これからも応援をどうぞよろしくお願いいたします。

posted by Yukari at 15:35| Comment(0) | 日記

2017年02月01日

安倍昭恵総理夫人がフィリピン国立盲学校を訪問してくださいました(その4)

1月12日:

 幸いなことに私の5分スピーチを録音できたメディアさんが1社もいないようで、今のところ動画が出回って無くて救われてます(教室が狭すぎて中まで入れたメディアさんがほとんどいなかったそうです)。
総理夫人は日本語で「クラウドファンディングはいつまでですか?」と聞いてくださり、ぜひ応援したいとおっしゃっていました。
 大使館のほうから、総理夫人に団体のニュースレター(フィリピン障害者支援事業のことが詳しく書かれています)や私の本を夫人にお渡ししていいという許可を事前に得ていたので、差し上げるためにスピーチの時すでに膝の上に持っていたのですが、
英語スピーチが終わったことに安心しすぎて思わず次の動きを忘れそうになり、後ろからフィリピン人スタッフに「ニュースレターは?」と言われるまで忘れていて、自分がいかにいっぱいいっぱいかを実感しました。

 この後教室を出たところの写真が、世の中にはよく掲載されているようです。CNNニュースなどにも載っている映像ですが、私の左側に総理夫人がいらっしゃるそうですね。
なんでこんな書き方をするかと言いますと、実は写真で見ると確かに私たちは隣に並んでいるのですが、この時私自身は夫人が隣にいらしたことを知らないのです。
教室を出たところでしばらくみなが立ち止まっていて、この時沢山のカメラに写真撮られたことは分かっています。でもこの時廊下は生徒たちと国家警察の方々とメディアさんとなど沢山の人手溢れかえっていて、総理夫人が誰かと会話しているわけでもないですから、もう私には夫人がどこにいらっしゃるのか人ごみで分からなくなっていたんです。

 さて、残り時間5分。予定ではこの後私たちは外で生徒たちを含めて写真撮影だけをし、婦人をお見送りするはずでした。
 突然、生徒たちの中から歓声が上がります。何事?と思って手引きしてくれてたフィリピン人スタッフを振り返ったら、「昭恵夫人が、生徒たち一人ひとりと握手してくださってる…、プログラムには含まれてないけどね」と。
 この日、私はこれが1番嬉しかったんです。上述したように、沢山の人ごみの中で、私でさえ総理夫人が今どこにいらっしゃるのか分からなくなっていたので、通訳を介していたこともありとくに、生徒たちは歓迎しながらもどの方が総理夫人なのか、握手していただくまで分かっていなかったと思います。
さらに、婦人と直接会話ができたのは授業見学の対象となった11年生だけであり、歓迎とお見送りのために日本とフィリピンの国旗を持ってただずっと外で待っていたその他大勢の生徒たちがいます。
その、外で待ってた生徒たちの列の中に、握手しに入ってくださったのです。実はこれが5分近く続き、この日1番長かったプログラムだったかも知れません、その優しさに感動でした。
posted by Yukari at 07:20| Comment(1) | 日記

安倍昭恵総理夫人がフィリピン国立盲学校を訪問してくださいました(その3)

1月12日:

午後3時14分、空港から夫人の車を先導してきたと思われる警察の方々が到着します、ということはもうすぐです、どうやら予定より早まりそうです。
 午後3時17分、2代の黒い車が到着……。校長先生、私…順に握手します。
練習通りの歓迎シーンと練習道理の教室への移動、練習通りの場所に着席…、もう予定は次へ進み、総理夫人から生徒たちへのメッセージへと進んでいるのですが、なんだか「今ってもう練習じゃないんだよね?」と頭の中でボーっと考えてました。
さあ大変、着々と近づいてきてしまっている、英語スピーチの時間…、もうとにかくこれが不安過ぎてこの場を楽しむ余裕がまったくないです。

 それにしても生徒代表のメラニーのスピーチは素晴らしかったです。彼女は小学校1年生のころからこの盲学校にいるようなのですが…、さすが、今回盲学校側が生徒代表として彼女を出してきただけありますね。11念間育ててきた、自慢の生徒なのでしょう。
盲学校に通ったことで自分の可能性がどれだけ広がったかを話すメラニー、総理夫人はそれを目に涙を浮かべてじっと聞いていらしたそうです(この時私はまだ教室の脇に着席しているため夫人とは離れています)。
 15分経過、次の5分は総理夫人から生徒たちへの質問と応答です。総理夫人からは「みなさんの夢は何ですか?」という質問が投げかけられました。
「弁護士になりたいです」と答えた男の子、「先生になりたいです」と答えた女の子、そして「プログラマーになりたいです」と答えた男の子。
生徒たちみんなに夢があって、学び続けたいという気持ちが合って、真剣に授業に取り組む姿が合って…、この盲学校の教育の質は比較的高いのです。
悔しいのは、そのような教育の場にアクセスできる視覚障害児がほんの一握りに過ぎないこと、教育を受けるため彼らが宿泊している寮の環境があまりに悪いこと、そして障害者は何もできないと思われがちな社会において、彼らが夢を叶えるのは非常に難しいという現状です。

 ああ生徒たちとの質疑応答が終わってしまうではないですか、私はこの時間を迎えたくない…、何か司会の校長先生が次は石田さんによる活動紹介って言ってる…。全ての覚悟を決めて総理夫人の隣へ移動します。メディアさんたちに一斉にカメラ向けられます。
私に与えられている時間は5分、多くは話せません。団体紹介や事業概要など、パンフレットやホームページを読めば分かるようなことは話すなと、事前にアドバイスをくださった方がいます。
総理夫人の今回の盲学校ご訪問の目的の一つが石田さんに会うこと、その活動だから、なぜフィリピンの障害児教育に関わるようになったのか、石田さんだからこそ話せること、現場だからこそ伝えられることを話せと、前日色々なアドバイスをいただきました。
 だから私のスピーチは主に2点に絞ります、一つはなぜ自分が今ここにいるのか、なぜフィリピンの障害児教育に関わり始めたのか。そしてもう一つが、本事業を行う意義です。
英語だから…、日本語のように自由には話せません、語彙が限られてます。でも何とか伝えたい気はあります、そして本事業の意義を話していた時、周囲の生徒たちがうんうんと頷いてくれてたことに励まされます。
それにしても、日本人同士で総理夫人がすぐそこにいらっしゃるのに、私が英語で話して、それを夫人の後ろで通訳の方が日本語にするというのは、何とも異様な光景です。
posted by Yukari at 07:00| Comment(0) | 日記