2015年11月28日

音声でタガログ語の聖書を届けたい

11月23日〜27日:

 レイテで色々な家庭を訪問していた時には、業務を超えて様々なエピソードがあります。ICANでは、現地の人との平等な関係を壊さないために、事業地で物をあげたりもらったりはしてはいけないことになってます。
とは言ってもそれはすでにプロジェクトが始まっている事業地での話し、障害児教育はまだプロジェクトが始まっていないので、私に事業地はありません。
同時にフィリピンでは、他人の家を訪問する時は差し入れを持って行くのが礼儀です。これは日本でもある程度そうだと思うのですが、他人の家にお邪魔してインタビューをしたり、他人の家に食事に呼ばれたりした時には、こちらからも何か(主に食べ物)を持って行きます。
 9月ごろ、上の人達と色々意見が割れたりしたのですが。私がインタビューに行ってる場所は事業地ではない、したがって言ってしまえば私たちのインタビューに協力してあげても相手にはほぼ何も利益がないわけです。
それなのにインタビューのために時間を取られて(場合によってはそのために外出や仕事を控えて)、情報を取られて、写真を撮られて…、なのに私たち何も返さずにありがとうございましただけ言って帰ってくるのおかしい。非常識な恩知らずなやつだと思われるから、次から行きにくくなりますし、噂が広がったら私、フィリピンの視覚障害者の世界で生きにくくなります。
これは上の人達もちょっと意見が割れた結果、私が自己負担で差し入れを持って行くならいいということになりました。
 普段なら少しずつの自己負担もあまり気になりませんが、今回のレイテのように10建以上訪問するとなってくると、なかなかお財布苦しいです。それにくわえて、携帯電話料金が飛ぶように減って行きます。

フィリピンの携帯電話はいわゆるプリペード式で、なくなったらカードを買ってお金をチャージする方式です。被災地の人達もたいてい携帯電話は持っているのですが、食べ物に困るくらいの収入ですから、携帯電話にお金入ってないんですよ。
最初、テキストと言って、番号で送れるメッセージを送っていたのですが、ほとんどの人から返事ないなぁと思ってたら、理由はそれだったんです。こっちから電話をかけるしか連絡手段がなくて、彼らから発信はできないんです。
だから毎日いろんな人に電話して、どんどんなくなる私の電話代。普段の1カ月分の料金、この1週間で使いました。
 事前にレイテ出身の全盲男性に、どんな差し入れを持って行くべきか相談して、お米やパンなどの実用的な食べ物を持って行けと言われてて。お米だと炊く手段を持って無い家があるかもしれないので、食パンみたいなものを毎回持って行ってました。

 台風の時の体験だけじゃなくて、30分以上話してて少しずつ心を開いてくれると、色々こんなものがほしいとか、こういう制度はないかとか相談を受ける場合があります。
40代の全盲女性から言われたのは、音声の出る聖書を探してる…と。彼女は学校に行って無いので点字が読めません。食べ物に困るような家ですから、もちろん画面読み上げソフトやパソコンなどありません。それどころか台風で白杖を失ってから、2年間白杖さえ持ってません。
白杖がない、ガイドもいないということで2年間ほぼ家から出たことがなくて、読書やネットができるわけでもなく、時間をつぶすって家でただラジオ聞くくらいです。台風の前後で生活はそれほど変わらないと言います、最初から失う物さえなかったのは、いいのか悪いのか…。

そんな生活を40年以上してたのに、聖書が読みたい、本当は点字を勉強したい、学校に行きたいって…まだ向上心を持ってたこと奇跡ですよ。この向上心、諦めたくない、私にできることなら何かしたい。
彼女には英語がほぼ通じません、タガログ語でもまあ大丈夫そうですが、本当はレイテの言葉はワライ語で、もはや未知の世界です。だから私が点字を教えることはできませんし、英語の聖書だと彼女は理解が難しいです。
唯一の方法はたぶん、タガログ語の聖書を誰かフィリピン人に音読してもらって、章ごとにそれを録音して、音声タガログ語聖書を作るしかない。でもここで問題なのは、昔みたいにカセットレコーダーなどをほぼ見なくなった今、もっとも安価でもっともシンプルな録音機械って何でしょう?
下手にICレコーダーだと、MP3プレイヤーやらビデオ機能やら色々付いてて、たぶんそういう複雑な機械だと、学校に行って無い彼女が使い方を習得するのは難しいです。さすがの私も、この音声聖書作りに1万円以上を払う覚悟は…ちょっとないですし。
カセットテープとレコーダーを買ったとしても、彼女の家で電池を買うお金はないでしょうから、1年以上持つだけの電池もいっしょにわたすことになって、電池がなくなったら使えなくなってしまいます。電気で充電できるもののほうがいいんですよね。電気くらいは彼女の家にも来てたはずなので。

 皆さん何かアドバイスありませんか?安価で使いやすい録音機器ってなんでしょう?音声で読み上げるタガログ語の聖書、どうやって作ればいいのでしょ?
彼女が携帯電話なら持ってるので、本当は携帯にそれをインストールできたりしたらいいんですけどね。もちろん彼女がスマホを持ってるわけも無く。
彼女の向上心を、今からでも学びたい、聖書が読みたいっていう夢を、どうか一緒に応援していただけると嬉しいです。
posted by Yukari at 22:35| Comment(2) | 日記
この記事へのコメント
由香里さん、こんにちわ。
記事を読ませていただきました。
なかざわのぶゆきと申します。
神奈川県相模原市でキリスト教の牧師をしています。


わたしも、どうにかして、助けになりたいと願っています。

わたしなりにいろいろ調べてみました。

よろしければ、メールでご連絡くださいますか。
Posted by 中澤信幸 at 2015年12月03日 15:58
中澤信幸 さま。
コメントをありがとうございます。もしかして以前、そちらのブログで私の本を宣伝してくださっていた方ですか?ありがとうございます。
私のほうから、中澤さんのメールアドレスが分からないので、オフィシャルになっているビジネスメールのアドレスを以下に記載いたしますので、お手数ですがご連絡いただけませんか?
返信は個人アドレスから行いますね。
yukari_ishida@ican.or.jp
です。よろしくお願いたします。
Posted by Yukari at 2015年12月03日 16:27
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