2017年04月18日

すごい生徒たちがいるんです

3月31日:
年度末ということで各学年で最優秀の成績を収めた児童生徒や国内外の大会で好結果を収めた生徒たちの表彰式にお邪魔しました。聞いてください、本当にすごい子がいるんです。
1月の総理夫人ご訪問の際、生徒代表でスピーチをしたメラニーという11年生(高校2年生)の女の子。彼女はその翌週1月21日2タイで行われた東南アジアの視覚障害学生点字読み書き競技会リーディング部門で優勝してるんです!涙出そうになった、これ聞いて。
さらに総理夫人からの「みなさんの夢はなんですか?」という質問に「プログラマーになりたいです」と答えた同じく11年生のクリスチャンという男の子は、その翌月に中国で行われた障害者のIT技術を競う大会にて、ホームページデザイン部門で優勝しています。
なんかもう、よく分からないですが表彰式見ながら常に泣きそうになってた私です。これだけ教育環境がけっして恵まれてないなかで…黙って努力する視覚障害児たちがいる…。
 こうして表彰されるのは一家の名誉ですから保護者たちも駆けつけてます。中には子どもの手引き役のお父さんだけじゃなくて家族総出でステージに上がってしまうケースも。今この瞬間視覚に障害のあるその子は家族のお荷物ではなく、家族の誇りとなるんです。

恐縮ですが私は本日のイベントの来賓の一人として呼んでいただいていたので、写真を撮りやすい最前列にいました。
「生徒たちがメダルを受け取る時、私のiPhoneで写真を撮っていただけませんか?日本の人たちに見せたいのです」と、隣は校長先生や隣の聾学校と合わせて障害児学校全体の代表の先生などだったのですが彼女たちにお願いしました。
立場ある方々なのに「もちろん」と快く引き受けてくださって。まあ先生方も我が校の自慢の生徒たちを日本のみなさんに知っていただきたいという気持ちもあるのですが、それにしても私のために熱心に撮ってくださって。
代表者挨拶でステージに行かなければいけない時でさえ、「私ちょっと挨拶してくるから、iPhoneは校長先生に引き継いだから」などと。こんな校長先生たちの優しい協力にこれまた涙出そうです。

 私はとにかくこの国が好き、この盲学校が好き、みんなが好き。自分のスピーチの時に伝えました、「私がこの盲学校を支援してると言う人がいます。でも私にとっては、この盲学校から与えていただいた恩をお返ししているだけなんです」と。会場から暖かい拍手をいただきました。
posted by Yukari at 16:06| Comment(0) | 日記

寮修繕覚書の取り交わし

3月29日:
本日、フィリピン国立盲学校の寮修繕について、盲学校側とフリー・ザ・チルドレン・ジャパンとの間で契約が取り交わされるのを、ちゃんと教育省は把握してますよ、万が一工事の際に法的トラブルなどが起きたら最終責任は教育省が取りますよ…などの内容を含む覚書を取りかわしました。
もっと正しく言えば、適切なタイミングでちゃんと修繕資金を寄付する責任は当団体に、修繕工事に必要な手続きを円滑に進める責任は盲学校に、そして法的トラブルなどが起きた際の責任は教育省にある…など、各パートにおける各自の役割を明記したものです。
これでいよいよ寮修繕の手続きが物理的にスタートします!

朝6時に家を出て盲学校に向かい、校長室で最終確認のミーティングをしてからいざ教育省へ。ってちょっと待って?なんで私と校長先生と立会人以外に、盲学校の会計担当から総務の人から、果ては前の校長先生で今は政府との中立のポジションに上がってる人までぞろぞろ付いてくるの?なにこの野次馬ののり?とフィリピンのシステムが分かってない私の頭には疑問だらけです。
 わけが分からないまま教育省の待合室に通され、さっきまで遠足ののりだった先生方がかしこまった雰囲気に変わります。周囲がタガログ語でしゃべるので状況を3分の1も理解できてない私でもここがどういう場なのかを思い知ります。重々しく校長先生の名前が呼ばれ、今度こそみんな本気で緊張しながら奥の教育長室に入ります。
法律的な内容を含むので、弁護士が立会、その他私には肩書きが分からない政府官僚が数人。自分以外立場ある方々の中かしこまった雰囲気にただただ小さくなる私。そうしたら1番奥にいらした教育長さんが、「由香理、久しぶりね」と声をかけてくださいました。
え、なんでなんで私こんなところで名前知られてる?そして失礼ながら私はこの教育長さんのお名前を…ってかどこでお会いしたんでしたっけ?なぁんて言えるわけもなく。あとで話の流れから、1月の総理夫人ご訪問の際、この教育長さんもその場にいらしたことが分かりました。
 ここからは真剣です、教育長さんが覚書を読み上げ、各パートの責任者と本人がそれを把握し同意しているかを確認していきます。

ところでこのエピソードにはまたしても「さすがフィリピン」と思ったおちが!フィリピン人は真面目すぎるかしこまった雰囲気をあまり好みません。煮詰まってしまうような雰囲気になると「とりあえずおやつでも食べようか」となります。
先ほど教育長さんが最年少で小さくなってる私に親しげに声をかけてくださったのも、張り詰めた雰囲気の回避と、彼女への敷居を低くするたねです。
さて覚書の内容確認の重々しいやりとりが一段落したところで教育長さん一言、
「っというわけでおやつにしましょうか!」!!…ま、まじか、この状況下でもそうくるのか!

 おやつは訪問させていただく側が持っていくのか、受け入れる側が用意するのか、なんだか時と場合や立場に応じて暗黙のマナーみたいなのがあるようで、私はいまだにその辺の常識が分からないのですが、今回は盲学校側が持ってきてました。
学校の調理員さんが作ったおやつを出し、みんなでテーブルを囲みながら教育長さんが、「これとてもおいしいわ、あなたたちの学校は腕のいい調理員さんを置いて子どもたちにおいしい食事を振舞ってるのね」と褒めるのが、たぶんこの国のビジネスマナーなのでしょう。
posted by Yukari at 15:51| Comment(0) | 日記