2017年02月01日

安倍昭恵総理夫人がフィリピン国立盲学校を訪問してくださいました(その4)

1月12日:

 幸いなことに私の5分スピーチを録音できたメディアさんが1社もいないようで、今のところ動画が出回って無くて救われてます(教室が狭すぎて中まで入れたメディアさんがほとんどいなかったそうです)。
総理夫人は日本語で「クラウドファンディングはいつまでですか?」と聞いてくださり、ぜひ応援したいとおっしゃっていました。
 大使館のほうから、総理夫人に団体のニュースレター(フィリピン障害者支援事業のことが詳しく書かれています)や私の本を夫人にお渡ししていいという許可を事前に得ていたので、差し上げるためにスピーチの時すでに膝の上に持っていたのですが、
英語スピーチが終わったことに安心しすぎて思わず次の動きを忘れそうになり、後ろからフィリピン人スタッフに「ニュースレターは?」と言われるまで忘れていて、自分がいかにいっぱいいっぱいかを実感しました。

 この後教室を出たところの写真が、世の中にはよく掲載されているようです。CNNニュースなどにも載っている映像ですが、私の左側に総理夫人がいらっしゃるそうですね。
なんでこんな書き方をするかと言いますと、実は写真で見ると確かに私たちは隣に並んでいるのですが、この時私自身は夫人が隣にいらしたことを知らないのです。
教室を出たところでしばらくみなが立ち止まっていて、この時沢山のカメラに写真撮られたことは分かっています。でもこの時廊下は生徒たちと国家警察の方々とメディアさんとなど沢山の人手溢れかえっていて、総理夫人が誰かと会話しているわけでもないですから、もう私には夫人がどこにいらっしゃるのか人ごみで分からなくなっていたんです。

 さて、残り時間5分。予定ではこの後私たちは外で生徒たちを含めて写真撮影だけをし、婦人をお見送りするはずでした。
 突然、生徒たちの中から歓声が上がります。何事?と思って手引きしてくれてたフィリピン人スタッフを振り返ったら、「昭恵夫人が、生徒たち一人ひとりと握手してくださってる…、プログラムには含まれてないけどね」と。
 この日、私はこれが1番嬉しかったんです。上述したように、沢山の人ごみの中で、私でさえ総理夫人が今どこにいらっしゃるのか分からなくなっていたので、通訳を介していたこともありとくに、生徒たちは歓迎しながらもどの方が総理夫人なのか、握手していただくまで分かっていなかったと思います。
さらに、婦人と直接会話ができたのは授業見学の対象となった11年生だけであり、歓迎とお見送りのために日本とフィリピンの国旗を持ってただずっと外で待っていたその他大勢の生徒たちがいます。
その、外で待ってた生徒たちの列の中に、握手しに入ってくださったのです。実はこれが5分近く続き、この日1番長かったプログラムだったかも知れません、その優しさに感動でした。
posted by Yukari at 07:20| Comment(1) | 日記

安倍昭恵総理夫人がフィリピン国立盲学校を訪問してくださいました(その3)

1月12日:

午後3時14分、空港から夫人の車を先導してきたと思われる警察の方々が到着します、ということはもうすぐです、どうやら予定より早まりそうです。
 午後3時17分、2代の黒い車が到着……。校長先生、私…順に握手します。
練習通りの歓迎シーンと練習道理の教室への移動、練習通りの場所に着席…、もう予定は次へ進み、総理夫人から生徒たちへのメッセージへと進んでいるのですが、なんだか「今ってもう練習じゃないんだよね?」と頭の中でボーっと考えてました。
さあ大変、着々と近づいてきてしまっている、英語スピーチの時間…、もうとにかくこれが不安過ぎてこの場を楽しむ余裕がまったくないです。

 それにしても生徒代表のメラニーのスピーチは素晴らしかったです。彼女は小学校1年生のころからこの盲学校にいるようなのですが…、さすが、今回盲学校側が生徒代表として彼女を出してきただけありますね。11念間育ててきた、自慢の生徒なのでしょう。
盲学校に通ったことで自分の可能性がどれだけ広がったかを話すメラニー、総理夫人はそれを目に涙を浮かべてじっと聞いていらしたそうです(この時私はまだ教室の脇に着席しているため夫人とは離れています)。
 15分経過、次の5分は総理夫人から生徒たちへの質問と応答です。総理夫人からは「みなさんの夢は何ですか?」という質問が投げかけられました。
「弁護士になりたいです」と答えた男の子、「先生になりたいです」と答えた女の子、そして「プログラマーになりたいです」と答えた男の子。
生徒たちみんなに夢があって、学び続けたいという気持ちが合って、真剣に授業に取り組む姿が合って…、この盲学校の教育の質は比較的高いのです。
悔しいのは、そのような教育の場にアクセスできる視覚障害児がほんの一握りに過ぎないこと、教育を受けるため彼らが宿泊している寮の環境があまりに悪いこと、そして障害者は何もできないと思われがちな社会において、彼らが夢を叶えるのは非常に難しいという現状です。

 ああ生徒たちとの質疑応答が終わってしまうではないですか、私はこの時間を迎えたくない…、何か司会の校長先生が次は石田さんによる活動紹介って言ってる…。全ての覚悟を決めて総理夫人の隣へ移動します。メディアさんたちに一斉にカメラ向けられます。
私に与えられている時間は5分、多くは話せません。団体紹介や事業概要など、パンフレットやホームページを読めば分かるようなことは話すなと、事前にアドバイスをくださった方がいます。
総理夫人の今回の盲学校ご訪問の目的の一つが石田さんに会うこと、その活動だから、なぜフィリピンの障害児教育に関わるようになったのか、石田さんだからこそ話せること、現場だからこそ伝えられることを話せと、前日色々なアドバイスをいただきました。
 だから私のスピーチは主に2点に絞ります、一つはなぜ自分が今ここにいるのか、なぜフィリピンの障害児教育に関わり始めたのか。そしてもう一つが、本事業を行う意義です。
英語だから…、日本語のように自由には話せません、語彙が限られてます。でも何とか伝えたい気はあります、そして本事業の意義を話していた時、周囲の生徒たちがうんうんと頷いてくれてたことに励まされます。
それにしても、日本人同士で総理夫人がすぐそこにいらっしゃるのに、私が英語で話して、それを夫人の後ろで通訳の方が日本語にするというのは、何とも異様な光景です。
posted by Yukari at 07:00| Comment(0) | 日記

安倍昭恵総理夫人がフィリピン国立盲学校を訪問してくださいました(その2)

1月12日:

 ついにブログ更新滞りすぎて2週間以上前の話しをしてますね、頑張って追いつかなければ。
 さていよいよ1月12日、当日のお話です。

 総理夫人の盲学校到着予定時刻は午後3時25分でしたが、この日メディアの方々が学内に入るための登録締切が午後12時、私など当日学内に入っていいと登録されている人たちの入校締切が午後1時45分、これを過ぎると警備が強化され立ち入り禁止です。
まあどれだけ通常とは異なる状況かがこれだけでも少し伝わるでしょうか?盲学校のキャンパス内、何十人という国家警察の方々が張り込んで、異様な緊張感です。
午後1時までには関係者の控室となっていた校長室に集まっていた私たちなのですが(ここから下手に出歩くと、すでに学内にいるかも知れないメディアの方々に見つかってしまうので)、最後の練習がこの後行われます。
なにしろ昨日の打ち合わせは大使館の方々や私達大人だけだったので、生徒たちはまだ当日の動きの練習をしていないのです。
外に出て、ここに総理夫人の車が到着されたら、こういう順番で並んでお出迎えし、それからこういう配列で教室に移動し…、このタイミングで誰が着席し…と。生徒代表のスピーチを言われている11年生(高校2年生に相当します)のメラニーは必死です。
何度もスピーチの練習をしていて、「私がアメリカへ行った際に…」
ここで校長先生からだめだしが入ります、「突然私がアメリカに行った際にって言っても外部の方は分からないでしょ?●●の奨学金をいただけてアメリカに留学した際にって言わないと」
「はい、先生」…嫌な顔一つせずに必死で練習する姿、心に突き刺さる物がありました。日本のために…何課ごめんね、と。

 1時間ほど何度も何度も動きの確認など練習をする内に午後3時、安部首相と夫人が空港を出られたという連絡が入ります。みんな外へ並びます、現地メディアに不意打ちでインタビューされたりします、生徒たちに興奮と緊張が走ります。
と、ここで私にとって最大の事件発生!先に現地入りしていたフィリピン人の大使館職員から突然言われたこと、
「石田さん、活動紹介は英語で行うそうです」
「え?だって、だって昨日、活動紹介は日本語でって言われましたよ?」
信じたく無くて必死でそれは違うはずだと言いたい私。
「いいえ、英語だそうです、私は今電話で上司と話しています。ね、そうですよね?石田さんの活動紹介は英語ですよね?ほら、上司がそう言っています」と彼女(フィリピン人職員なので実際の会話は英語です)
いや冗談でしょ、嘘でしょ?こんな、こんな総理夫人到着10分前に変えないでほしいです、昨日活動紹介は私がしゃべる時は日本語でいいって、日本語でいいって…。
 だってだって聞いて下さい、ICUの英語力別に1番下のクラスに入れられた時から、私にはずっと英語に苦手意識があるんですよ。しかも今日のメンバー、総理夫人と大使夫人と官房長官夫人と…、
その他大使館など外務省の方々と…この人たち絶対私より英語できるじゃないですか、そしてフィリピン政府の偉い方々と生徒たちとメディアさんたちの前で英語で5分スピーチ?
この宣告を受けた時から、私の緊張の種類が180度変わってしまいました、もう頭の中は英語のスピーチどうしようでいっぱいです。

午後3時14分、空港から夫人の車を先導してきたと思われる警察の方々が到着します、ということはもうすぐです、どうやら予定より早まりそうです。
 午後3時17分、2代の黒い車が到着……。校長先生、私…順に握手します。
練習通りの歓迎シーンと練習道理の教室への移動、練習通りの場所に着席…、もう予定は次へ進み、総理夫人から生徒たちへのメッセージへと進んでいるのですが、なんだか「今ってもう練習じゃないんだよね?」と頭の中でボーっと考えてました。


posted by Yukari at 06:42| Comment(0) | 日記