2016年07月02日

共育は障害者の身を守る?

6月30日から7月1日:
 さて、7月3日だけでなく、FTCJではフィリピン人ゲストたちが来ている1週間、イベントが盛りだくさんです。同時にゲストの送り迎えなど、幕裏でのお仕事も盛りだくさんです(笑)
 6月30日の夕方、この日日本に到着するマーリーンを迎えに、成田空港へと向かいました。フィリピンエアラインのPALという頭文字は「Plane always late(飛行機はいつも遅れる)」っていう意味なんだとフィリピン人たちが揶揄するのですが、これはけっこう当たってて今回も1時間以上離陸が遅れたらしく。
ただ、遅れてくれてよかったと言いますか、1時間もかからないけど私には空港に着いてからやらなきゃいけないことあったんです。マーリーンが見つけやすいように「ウェルカム・マーリーン」って書いた紙を持って到着ロビーに立っておくように言われてたのですが、前回オフィスに行った時に、その文字を書いてもらうの忘れたんです。
駅から案内してくれてた空港のお兄さんにダメ元で「あの、いらない紙ってありませんか?」と、ウェルカム・マーリーンを書いてほしいことお願いしたら、快く作ってくれて、しかも持つときに上下など分かるように右上に切り込みまで入れてくれました。

 マーリーンは現在30代半ばなのですが、児童買春の被害者です。彼女は、幼いころ、継父にレイプされ、それを打ち明けた母親に信じてもらえず
虐待と母の冷たい態度に耐えられず12歳で家を飛び出しました。
路上生活を始めたものの、その後性的産業関係者に目を付けられてしまい、外国人観光客相手に15歳まで売春させられていた人です。
 私はビデオで、彼女が保護施設にいる時の、17歳のマーリーンを見たことが有るのですが。なるほど、危うい発言をするならば、確かに売春産業に連れ込まれるだろうなぁ、人気出るだろうなぁって思うくらい、本当にかわいいです。
6年前のスタディーツアーで見た30歳手前くらいのマーリーン…、この時もまだ、かわいい女の子だったんです。だから私は、かわいい女の子迎えに行くつもりで空港に行って待ってたわけですよ。

 飛行機到着から待つこと約20分。「由香理ー」っと声かけてきたのは……。私の2倍くらいに膨らんだ、ただのおばちゃん!!
ま、まじで?これがあのマーリーン?ちょっと待ってまじで?えっと私が探してる人は他に…。あまりの変わりように心のショックが隠せない私です。
だって、何かもう本当に、ただのおばちゃんになってしまって…、まあフィリピン人は、結婚して出産した辺りから突然ふけるんですけれど。彼女も今では一児のママなんですけれど。

 マーリーンと共に、FTCJのボランティアさんのお宅へ向かいます。マーリーンは翌日、京都の高校で講演をすることになっていて。
したがって、成田空港からも東京駅からもアクセスがいいそのボランティアさんのお宅に1泊するのですが、家の人が英語難しいので、私が一緒に宿泊して、翌朝東京駅の新幹線まで送り届けるところまでが仕事です。
私もそのボランティアさんのお宅には行ったことないので、乗り換えなど駅員さんに案内を頼むわけですが、外国人とは言え、盲人が健常者の送り迎えを担当しているっていう構図が、世間一般ではどうしても理解されないらしく、ほぼ全ての駅員さんに怪訝な反応されました。
それをおかしいとも思わずに、送り迎え担当者にこの1週間で3回も私を入れてるうちの団体素敵でしょ?7月3日のイベントの朝も、ゲストを迎えに言って会場へお連れするのは私です。会場準備の机運びよりはお迎えのほうができるので。

 宿泊先へ向かう電車の中や夜寝る前、そして翌日東京駅へ向かう電車内などでマーリーンと色々話したのですが。
彼女はプレだ基金と言って、性的虐待に遭った女の子の保護と、セラピー、基礎教育、社会復帰サポートなどをしている団体で働いてるんですけれど(昔マーリーンが保護されたのもその団体です)。
現在プレだに、聴覚障害の16歳の女の子がいるらしいのです。学校に行ったことがないので読み書きを知らないため筆談はできず、手話っぽいことをするので手話通訳者を雇ってみたものの、きちんと手話など習ったことない彼女のは独自の手話で、通訳者でさえ理解できなかったらしく。
その女の子がレイプ被害に遭ったことは分かっているのですが、具体的な状況などがコミュニケーション取れないので分からないため、加害者を裁判に書けることもできないですし、女の子にセラピーを行うにも通じない、うまく力になれないんだとマーリーンは話してくれました。

 これ、この女の子はたまたまプレだに見つけてもらいましたが、筆談も手話もできないから誰かに言い就けないのをいいことに、いろんな被害に遭ってる聴覚障害者がフィリピンに他にも沢山いそうな気がしませんか?
同様に、歩行指導や電話のかけかたなど習ってない視覚障害者も、その家から逃げられないから、どういう扱い受けてても近所からは気づかれませんよ。
障害者への教育は就職に繋がるとか、自立できるとかそういう話しの前の段階で、教育受けてないとわが身を守れない、被害に遭っても誰かに伝えることもできないのかと。マーリーンの話しはけっこう衝撃的でした。
posted by Yukari at 22:41| Comment(2) | 日記

不思議な出会い

6月26日から30日:

 フリー・ザ・チルドレン・ジャパンに突然連絡来て。会ったことはないおじいさんから、フィリピンの視覚障害児共育促進事業に5万円のご寄附をいただきました。これで、9月末でなくなってしまうはずだった所持金は、10月半ばくらいまで持つでしょうか。
その方は、去年の10月に放送されたテレビ番組を見てくださってて(私はけっきょく見て無いんですけれど)、で、どういうわけか私がもっと大手のところで働いてると思われたらしく、大手の国際協力団体に何度も連絡が行ってたみたいなのです。
何度目かの連絡で、木曜日にたまたま対応した方が、FTCJに私がいることをご存知で、それでうちの団体に話しを回してくださいました。ありがたいですね、大事に活用させていただきます。

 また別の方からは、とっても嬉しいメールをいただきました。このブログ見てくださってるみたいで、7月3日のフィリピンからゲスト呼んでのイベントに、わざわざ九州から参加しようとしてくださってたんです。でもさすがに遠方なことなどで参加が難しくなったという連絡が最初だったのですが。
 7月3日のイベントは、日比NGOネットワークと言って、フィリピンを対象に活動しているNGOの集まりで主催しているので、かならずしもFTCJだけでやってるわけじゃないんですね。FTCJともう一つの事務局団体が、中心になってはいるんですけれど。
ある日、日比NGOネットワークのほうから、うちの代表者と私にメールが転送されてきていて。しかも代表者がすぐその方に返事出していたので、私は関係ないのかな、なんで私にまで転送してくれたんだろ?と不思議に思いながら開いたんです。
7月3日は参加できなくなりました、石田由香理さんにもぜひお会いしたかったのに残念ですと、いきなり名指しされてて私飛び上がる!何だ?何事?なぜ私を、そして私がFTCJにいることを、このイベントに参加するとそこに私がいるのを知ってるんだ?
そのメールを開いた時、私は視覚障害研究者の翻訳お手伝いのバイト中で、二人ともイヤホンせずにパソコン使ってたので、このメールやうちの代表者の返信などはその人と一緒に見たんですね。
とは言っても、仕事中だったので、メールの最初の方だけざっと見て、「えっと、これって私も返信したほうがいいんでしょうか」ってその研究者に聞いたら、「いや、代表者が返事出して完結してるんだったら、返信しないほうが言い」って言われたので、なるほどと思ってそのまま夜まで、改めてメールを開くことなかったんです。
寝る前に落ち着いてゆっくり読んでみたら、代表者が「後程石田からも返信させていただきます」って書いてて。おっと、私は返事出した方がよかったようです、遅くなりすみません。
 それで、返信させていただいて、翌日届いたとっても嬉しいメール。その方、盲学校の先生なんですけれど。
石田さんの活躍は、全国の盲学校の生徒や、盲学校教員の励みになりますって書いてくださってて、私朝の満員通勤電車の中で涙目になりあわててiPhone閉じました。

 以前高田馬場で突然、視覚障害者がやってるマッサージ治療院を訪ねてきたご婦人。知り合いなどに聞いて一つおすすめの治療院が分かったので、いただいてた番号に電話して、連絡先や住所などお知らせしました。
ところであなたは何してる人なのって聞かれて、NGO職員で、フィリピンの視覚障害者の教育支援事業を担当してますって答えたら、「そうなの?あの、ちょっと聞いてくださいますか?私の息子がね、フィリピン人の女の人と結婚して。私もフィリピンに行ったことがあるんですけれど」
何かの縁を感じるから、もしお時間ある時があったら、いつかお茶したい、また会いたいって、これ相手がご婦人じゃなかったらナンパになりそうな…、でもたぶんそういう意味では無く本当に、親しくなりたいと誘っていただきました。

 最近の三つの出来事、どれも不思議な、今まで知らなかった人から突然連絡来ての出会いなんですけれど…、大切にしようと思います。
posted by Yukari at 22:08| Comment(0) | 日記