2016年01月19日

リアル「借りてきた猫」!

1月19日:

 まずは昨日の出来事からお話ししましょう。お仕事終わって夕方家に帰ったら、ホストファザーが、「今日は僕のお兄さんのデス・アニバーサリーだから、夕食はチキンだからね」と言います。あんまり意味が分からないまま返事して部屋に荷物置きに行く私。
デス・アニバーサリーと言うのが何なのかいまだによく分からないのですが、亡くなった記念日だと思うので、日本でいう一回忌とか3回忌とか…そういうものと同じなんじゃないかと。夕食がチキンと言われて、クリスマスのごちそうみたいなのをちょっと想像してた私…、これが大間違い。
 さて夕食時、ホストファザーがもう1度、今夜はデス・アニバーサリーだから夕食はちょっとネイティブチキンを食べるだけだからねと念押しします。きっといい経験になるからと。この時点で何となく、これはいわゆる贅沢しない食事をするって意味なんじゃないかと理解し始める私。

いざ食事…って、テーブルにまさにご飯とチキンだけで唖然!えっと?野菜とかはないんですかね?お皿にご飯とチキン、そしてチキンを煮込んだ時に出たスープがお椀に入れられます。スープには具も何も入ってなくて。
ホストファザーによると、親族の誰かが亡くなった命日には、ネイティブチキン(地鶏?)を丸ごと槙で起こした火であぶったあと、それを茹でて、心臓は亡くなった親族に、そしてチキンのお肉やそれを煮たスープなどは、親族で全部食べ終えなきゃいけない、残してはいけないそうです。
 それにしても、ホストマザーが日本な今、うちの家3人しかいないんですから、
いくら小さ目でもチキン1羽食べ終えるのはたんなる拷問でしょこれ。
 まったく協力的ではない(?)私は、チキンも通常通り自分が食べる量くらいしか食べてないですし、塩辛いだけの具が何もないチキンスープは半分残して、うちの犬の餌となったんですけれど。
えっとですね、正直ぜんぜんおいしくないです。ネイティブチキン硬いですし、塩味だけで…何かゴムを噛んでるようなお肉ですし、ヘルシーなのはいいですが茹でてるだけだからお肉のうまみは全てスープへ。
そのスープも、せめて野菜とか入ってればもう少しおいしいんでしょうけれど、たんに塩でチキンを茹でて作っただけの、塩水ですからねぇ、これはちょっと。経験としてはいいですが、夕食それだけで、とってもテンション下がった私です。

 そして今日。今日もお仕事終わって帰宅して、髪は濡らさずにざっとシャワー浴びて夕食へ。フィリピンは今も気温30度を超える夏ですからね。雪が降ってるらしい日本とは違います。
私が食卓のところへ行くとホストファザーが、「今日はお友達がいるよ」と言います。誰か招待してるの?と思って、キョロキョロする私。
「猫がいるんだよ」とホストファザーが言って。私は家では半袖ワンピースで過ごしてるのですが、その素足に柔らかい毛の生えたものが触れて過ぎ去って行きました。「え?なんで?ネズミ対策ですか?」
 私はまだお目にかかっていないのですが、2.3日前からうちのキッチンにネズミがいるらしくて、ホストファザーとお手伝いさんが、何とか追い出そうとあれこれやっているんです。ゴキブリはあんまり気にならないらしいフィリピン人も、やっぱりネズミは気になるんですね。
「ってかこの猫、どこから連れてきたんですか?」「隣の猫だよ」「いつからここに?」「今日の午後、うちにやってきたんだよ」
「えっと…つまり?あなたが隣から連れてきたんですか?それとも、この子が入ってきたんですか?」「僕が隣から借りてきたんだよ、ネズミを捕まえてもらおうと思って。ネズミがうちからいなくなったら、また隣の家に返してくる」

 もうこの時から私の頭の中で、「借りてきた猫」という日本語が離れません。本当に借りてきちゃったよ…!!しかもどうやら、「借りてきた猫」が大人しくしてるのは本当ですね。
うちの団体のオフィスに住みついてる図々しい野良猫たちとは大違いで、慣れない場所で何とも居心地悪そうに、私たちが食事してる時も、私の隣の椅子の上でじっとこっち見てます。
しかし、夜も9時を過ぎて、この猫の滞在も9時間を過ぎてきた現在…、そろそろ緊張も解けたのか、棚の上とかに上り始めました…、もう借り猫卒業らしい!
 猫にはお腹をすかせておいてもらわないと、夜にネズミを捕まえないから、あんまりご飯あげちゃだめとお手伝いさんに言ったのですが、お腹がすいてきた猫が食べ物探してあまりにテーブルや棚に上るので、仕方なく何かあげてました。
これじゃ、今夜は寝てるだけでネズミは捕まえないと思うのですが…。「借りてきた猫」が今夜どこまで活躍してくれるか、楽しみにしてます。
posted by Yukari at 22:17| Comment(0) | 日記