2015年12月15日

3年以上錆びついてる恋バナ

12月12日:
 今日は以前から誘われていたクリスマスパーティーです。何だか、首都圏には「弱視会」みたいな集まりがあるようで、今回はその弱視会のクリスマスパーティーでした。
したがって、全員で40人ほどなのですが、全盲は私ともう一人小学校の視覚障害児学級の先生をしてる人だけ、あとは弱視とボランティアの健常者です。ってかこれ、私一人だけ外国人なことより、ほぼ私だけが全盲のことのほうがよっぽどアウェイなんですけれど…。
何て言うか、もちろん例外はいますが、ここフィリピンにおいては視力と学力が比例してしまいます。どうしても弱視のほうが大学まで行けて、知識や会話のレベルも高くて、自由に外出できる確率も高くて…。
たぶんこの国において、全盲会を作っても成り立たないでしょう、ガイドがいないと出歩けないので、「ガイドがドタキャンしたから行けません」「ガイドが遅れてくるから遅刻します」などが続出して定期的なミーティングなんて開けないでしょうし、イベントをアレンジするようなスキルを持ってる人も少ないです。
けっきょく、こうやって何かのイベントを自分たちだけで楽しみたい時、弱視だけが集まってしまうっていう…。私は外国人という治外法権…と言いますか、何かなんで呼ばれてるのかよく分からないんですけれどここにいます。

 さて、そろそろ少しずついろんな人に覚えてもらえるようになってきましたが、若手弱視となると知り合いが少ないです。40人くらいの中で、最初から私が知ってたのは5人くらいでしょうか。しかも私タガログ語でのコミュニケーションに無理あるので、上辺上まるでみんなに馴染んでるかのように見せかけるだけで必死です。
当然、私以外に外国人がいないこのクリスマス会は全編タガログ語で行われます。私を誘ってくれた友達が、今日は自分が由香理を守るとでもいう感じで、ずっと傍にいて、必要に応じて英語に通訳してくれます。
彼女は日本に留学経験があるので、ある程度、外国語を覚えたてのころに、どこまでなら自分で理解できて、どういう情報だけは通訳してほしいのか、全編通訳をされたいわけじゃないってこと含めて分かってくれてます。現時点では、私のタガログ語よりは彼女の日本語のほうが上手です。もちろん普段は英語で会話しますけど。
私と友達が英語でしゃべってると、他のフィリピン人が、英語に苦手意識あるので自分は会話する自信がないと思って話しかけてくれなくなるので、「彼女タガログ語でも理解できるってば。分かるでしょ?」と、輪に入るのをためらってる他の人を無理やり引っ張りこんで私を紹介してくれたり。
社交的なれ社交的になれ、しゃべるんだ出て行くんだ、そう唱えながらなんとかこの場を無駄に過ごさないようにしたい、一人だけ外国人一人だけタガログ語分からない全盲がほぼ自分だけ…、それらの気後れする気持ち気にせずに一緒に楽しめる社交性がほしい、フィリピンのクリスマス会の分かやルールも分からないまま。
1回目から仲良くなるというのにはやはり無理があります。私がそこまで初対面とどんどん会話が弾むタイプ…というわけでもないのと、何しろタガログ語ができないのと、その他色々。でも同じ人に2回目会ったら、今度は以前からの知り合いのようにものすごく親しくしてもらえるんです。だから、1回目はとにかく覚えてもらえたらOKなんです。

 と言いながらも、最初に数人がカラオケで歌などを発表して、それからランチする時、私はけっきょく友達の隣に座って、ほとんど彼女としかコミュニケーション取って無い…、40人の中にいて、私の社会は彼女だけ…。
ランチの後ゲームになるのですが、ゲームのルールをタガログ語で説明されたのでは私はまだそれを理解できません。もう友達から離れられないですよ、次に何したらいいか分からず必死で付いて行ってる状態ですし、動き回るゲームで何しろ周囲は弱視で見えてますからね。
でも、ゲームの最中にグループを組んだり席順が入れ替わったりすることで、私に新たに二人の人が話しかけてくれました。いいえ、正確には、私のほうがうまく答えられなかっただけで、話しかけよう、仲良く鳴ろうと気にかけてくれた初対面の人は他にもかなりいるんですけれど。
 プレゼント交換は、たんに輪になってプレゼントを交換して一人一つをもらうのを想像してたんですけれど、どうやら違いました。何か番号を引いて、それに合ったプレゼントが当たるのですが、なぜか人数分より沢山あって、私は三つもらいましたし、一つしかもらってない人もいます。
あれがけっきょくどういうルールだったのか、なんで私は一つしかプレゼントを持って来てないのに、帰る時には三つもらってたのか…、ルール説明が全部タガログ語なのでこの辺りが理解できてないんです。もしかしたら外れくじなどがあって、プレゼントをもらえない人がいるのでしょうか。

 さて、このクリスマス会をメインで主催して視界を努めていたのが、二人の弱視でした。両方私の友だちで、一人は以前音声の出る聖書を買いに行った時の、RBIの受付担当の女の子です。
もう一人は、…何歳でしょうね、たぶん私より3歳くらい年上の男性で、一応以前2度会ったことがあります。今回私の面倒を見てくれている友達の友だちです。私とその友達の二人を手引きして外を歩けるくらい、かなり見えてる弱視です。
 クリスマスパーティーの帰り道、一緒に帰っていた弱視の女の子(私より年下)が、突然言い出します。「ねえ、彼のことどう思う?彼絶対由香理のこと好きだよ」
「は?冗談でしょ」その主催者の一人だった男性のことを言ってるのですが。あくまで友達の友だちでしっかり関わったこともほぼないので、私にとっては意識外です。
「絶対そうだって。だって、パーティーの間しょっちゅうあなたを見てるし、その表情とか由香理への話しかけ方とか接し方とか見てたら、絶対好きだって」
だそうです。次に会う機会があった時に変な意識をするからやめましょう。

 一応、その人の名誉のために言っておくと、悪い気はしないくらいレベル高いですよ。男性評価はたぶんそうとう厳しい私が、彼なら対象範囲に入ってきます。あそこに40人、男性が20人弱いたとしたら、その中でもっともレベル高いと言っても過言ではないです。
というわけで、そんな人に相手にしてもらえるなら私にはもったいないくらいなのですが、残念ながらたぶんその子の勘違いかと思われます。
フィリピン人って、とくに主催者になると、全員が楽しめるように、何も困ったり不都合がないようにってものすごく気を使うんですね。あのメンバーの中で、一人だけタガログ語が分からなくて全盲で、明らかに1番挙動不審だったのが私です。
だから、ランチの時も私にちゃんと食べ物が行きわたってるかどうか、ゲームの時にちゃんとグループ分けに移動できてるかどうか、出し物の時に私が歌の意味を理解してるかどうか、ちゃんと楽しめてるかどうか…、確かにその男性が度々気にかけて、様子を見に来てくれてました。
まあでも、それだけのことです、誰もが楽しめるようにという主催者の気づかいですね。
 私は、みんながどんなに探しても、ここ3年以上残念なくらいスキャンダル話しはいっさい出ないので…、そろそろ一部の人にこいつに彼氏できないの(それどころか恋愛に興味がないの)大丈夫かって心配され始めてるので、たまにはこういうトピックも新鮮だろうと書いてみました(笑)

posted by Yukari at 01:06| Comment(0) | 日記