2015年10月15日

花に足を止める大切さ

9月29日から10月3日:
 ついに、2週間以上前の話しを順序立てて追いかけるのめんどくさくなってきて、この記事に色々ひっくるめましょう。
 広島での3件講演が終わって、もう睡眠不足と最近のハードスケジュールに疲労困憊ですよ。空港に向かう車の中、人としゃべってても寝総、意識飛びそう。
飛行機乗って離陸前から当然熟睡、ホテル帰ったら、ご飯もお風呂もいらないから寝たいってそれだけ願います。
まあ実際は、ちゃんと夕食は食べてますし、身支度や翌朝の出国準備をしてから寝てるんですけれど。成田に帰ってきたのが9時ごろ、ホテル着いたのが10時過ぎ、寝たのが0時過ぎ。
で、翌朝6時には起きて、7時にはホテルで手成田向かって、そこから出国のフィリピン渡航ですからね。そろそろ死んじゃう、体力の限界を通り超えた後、人間ってどこまでもつんでしょ?
付け加えるならば、フィリピンに戻って、家に帰り着いたのが夕方5時ごろなんですけれど。翌日は、朝8時から仕事でしたから私。今考えると、よく生きてた。しかも夜にブログ更新とかしてましたからね。

 私がフィリピンに戻ってきて翌週、1番仲が良かった同い年のインターンの女の子が、契約期間が終了してICANを去って行きました。私にとっては大ダメージですよ、週末にいっしょに買い物行ったり、カフェで3時間以上しゃべったり、何でも言い合える友達が一人減ったわけですから。
その子がマニラを離れる最終日、10月3日の土曜日だったんですけれど、私が最初の1カ月くらしていたスタッフハウスみたいなところで、そこの住人と私でランチしたんです。
フィリピン人の面倒見のいいとにかくニコニコおしゃべり大好きの世話好きおばちゃんであるお手伝いさんと、私とその子と、職場の先輩であるみんなのお母さん的存在の日本人女性との4人でした。
みんなでごちそう食べて、いっぱいしゃべって、いっぱい笑って、悩みや不満や進路の話しして…、何だかゆっくり流れる時間、まるで日曜日みたいに、何だかのどかな時間。
 でもその時気づいたんです、こののどかな雰囲気を作り出してるのは、フィリピン人のお手伝いさんだってことに。このスタッフハウスに住んでる住人以外に、ICANで働いてる若い男性陣たちが、事前に何も言わずに、突然食べ物をねだりにやってくることがあります!!
ハードスケジュールに疲れ果ててここに舞い込むスタッフたちがいます、精神的にいっぱいいっぱいになって、ここで癒されて帰って行くスタッフたちがいます。
どんな人が来ても、ニコニコ出迎えてお腹いっぱい食べ物ふるまって、寝たければソファーで寝てなさい、しゃべりたければしゃべりなさい、そっとしておいてほしければかまわないから…、そうやって全てを包み込んでみんなを癒してるこのお手伝いさんの包容力。
それこそ私が好きなフィリピンの心の広さであり、フィリピンのホスピタリティなんですけれど、彼女はまさに典型的なフィリピン人です。そういえば、ここに来て最初の1カ月、精神的に元気と幸せが有り余ってた、修論書きながらでも心に余裕あった、それはきっと、彼女と一つ屋根の下で暮らしてたおかげなんです。
 このスタッフハウスに暮らしてる先輩は、職場でみんなの癒しであり安らぎを担当してくれている人なんですけれど、彼女の心の余裕は、このお手伝いさんといっしょに暮らしてるからじゃないかと。家に帰れば、その日あった嫌なことや疲れを全部空っぽにできるからじゃないかと。

 食事をのんびり終えて、みんなでアイスクリーム食べたり、さんざんしゃべって、けっきょくお昼ご飯の後午後4時半くらいまで食卓を囲んでました。時間に追われてない、この大事なひと時。
 その後、私と先輩は、のんびり近くのスーパーに買い物に出かけたんです。その人と、このスタッフハウスか職場以外で会うのは初めてでした。
スーパーへと歩く片道10分弱、ここにマンゴーの木があってねとか、道じゃなくて公園の中を通り抜けて行く先輩。途中で先輩に電話かかってきて、フィリピン在住の日本人女性から、紺や、ロミオとジュリエットのバレーがあるけれど、見に来ないかというお誘い。
スーパーも、いつもは買いたい物決めて、それだけ買いに行く、あくまでほしい物を手に入れるためだけに買い物に行っていたここ4カ月。先輩といっしょに、のんびり見て歩いた店内。
フィリピンにも、垢すりのヘチマみたいなの売ってるんだとか、イギリスに売ってたドリトスというスナックが輸入品で並んでたり、マシュマロが入ったインスタントココアなんてあるんだ、この石鹸いい香り、…楽しい、何か分からないけど楽しい。

 帰り道、「イランイランって知ってる?」と聞く先輩。「香水とかに使われる木ですよね?」と言うと、「そうそう、ここにね、イランイランの木があって、今ちょうど花が咲いてるんだけど…」
いつも通る道、花なんかに足を止める余裕がなかった4カ月。木の下に近づいてみる、いい香り。
 皆さん、灰色の男たちが時間泥棒にやってくる、「モモ」の話しをご存知でしょうか?私、あれを思い出さずにはいられなかったんです。最近私は、私たちは、時間泥棒にやられてた。
効率的に時間を使わなきゃ、雑談は無駄じゃないか、花なんて時間とお金の無駄だ、時間もお金も…そして優しさまで節約した…。
日本で学んだ「人を大事にすること」、それを本当の意味で理解させてくれたのは、この先輩なんです、彼女がイランイランの花の下で足を止めた時なんです。
posted by Yukari at 23:55| Comment(0) | 日記