2015年08月29日

2年半ぶりの再会(後半)

8月29日:
※ 前の記事の続きです。

 さて、話しをマニラ盲人教会に戻しましょう。私が訪ねて行った時、ホセという、ここに長く住んでいる男性が迎えてくれました。彼も足にちょっと障害があって、詳しい生い立ちなどは知りませんが、どうやら雇ってくれるところも引き取ってくれる家族もいないようで、この教会横の寮に無料で住ませてもらう代わりに、視覚障害者たちのガイドや教会の掃除などの手伝いをしています。
英語はほぼ通じないので、私の怪しいタガログ語を必死で並べて、みんなの近況を聞こうとします。「牧師さんは?奥さんは?今いるの?」と聞くと、
「いないよ、彼らは引っ越したよ」と言われて。え?私のタガログ語の聞き間違いですか?「じゃあ、今はこの教会は誰がやってるの?」と聞くと、新しい牧師さんに変わってました。
それも…、牧師さんが入れ替わったのはこの8月から、私がもう3週間早く来ていれば、前の牧師さんたち家族はここにいたと言うんですよ。ショック過ぎる…。とりあえず、前の牧師さんたちも、同じ村の中にはまだ住んでいるので、近くにはいるみたいですけれど。
 とにかくこの日、以前の私のハウスメイトであった弱視のジェネリンと、そのご主人である全盲のクリスにたまたま会うことができました。3年前、いっしょに住んでるころは結婚まじかで、途中で結婚して家を出て行ったジェネリン、今では一児の母です!
現在、ご主人であるクリスが、週に3会、ここマニラ盲人教会で、希望した視覚障害者にパソコンスキルを教えるトレーニングを開いているようです。月曜日はトレーニングの日ではなかったので、じゃあ翌日のトレーニングを見学しようと思って、18日にもう1度ここを訪れたのです。

 火曜日、朝の10時半ごろからパソコンのクラスを見学してて、12時過ぎて、そろそろランチ休憩で、数人の人たちがご飯を買いに外へ出たりしてたころ。
 教会のドアを開けて入ってきた男性、聞き覚えのある声…、これってまさか?ただ、その男性も全盲なので、私の存在には気づかず、そこにいた人と一言二言交わして、何かを取るために、教会の奥の部屋へと入って行きました。
私も、あまりに久しぶり過ぎて本当にその人か自信がなかったので、話しかけるタイミングを逃してしまったのです。
「さっきのって、前の牧師さんですよね?彼はときどきここに来るんですか?」と、周囲に聞いて、やっぱり間違いない、前の牧師さんだということを確信します。ごくたまに、今でも物を取りに立ち寄ったりするようです、訪問2回目にしてその貴重な機会を当てるとは、何て運がいいんだ!!
 牧師さんが奥から出てきました、そのまま再び出かけようとしてます、待って?待って?私ここにいるよ。
「パスター(牧師さん)、お久しぶりです、由香理です。戻ってきたんです」
 この瞬間、皆さんに見せたかったです。牧師さん、一瞬フリーズしました。それもそのはず、彼は私がフィリピンに戻ってきてることなんて、まったく知らなかったんですから、それが突然ここにいる。
「由香理…」その声が、心の底から出てました、突然現れた驚きと、本当に約束通り戻ってきたのかという気持ちと…、色々がこもった声でした。

2年半ぶりの握手です。何かこの教会にいる時、こうして牧師さんに会えた時、私はフィリピンに帰ってきたんだ、またここにいるんだって、改めて思います。
「約束したじゃないですか、3年以内に、かならずまたフィリピンに戻ってくるからって」と私が言うと、「うん、覚えてる」と、最後の礼拝での約束は、牧師さんも覚えて下さってたようです。
ほらね?3年以内に戻ってきたでしょう?日本人、約束まもるでしょ?
フィリピンに知識を持って帰りたくて、いつもフィリピン人は何を求めてるだろうって考えながら、1年間大学院で学びましたよ。どうにかしてフィリピンに帰りたくて、フィリピンに駐在できる教育開発の仕事を探しました。
フィリピンを離れてからの2年半、ずっとずっと、再びフィリピンに持って帰るために学んできた、前以上にフィリピンで何かできる自分へと成長させようとしてきた…、全部、またここに帰ってきたくて。
 帰ってきたよ、前よりちょっと成長して、帰ってきたよ。以前はボランティアくらいしかできなかった、今ちょっと、外部に予算申請をしたり、具体的にプロジェクトを立ち上げたり、研究者相手に発表ができるような力を付けて、…帰ってきたよ、ほら3年以内。
こっちのみんなにも伝わるはず、2年半を経て再び戻ってきたってことは、本気なんだっていうこと。もうお客さんじゃない、みんなと一緒に、障害者が自信持って社会に参加していける国目指して、人生欠けて共に歩む覚悟が、ありますよ。

posted by Yukari at 22:23| Comment(0) | 日記

2年半ぶりの再会(前半)

8月29日:
 以下は先週、10日くらい前の話しなどが主になりますが、私が修論のラストスパートに入っていてあまりブログを更新できなかったので、当時の話しをします。

皆さん、ジュニア新書の第3章を開いて下さい!!いや、開かなくてもいいですけれど、マニラ盲人教会で折り紙セッションをしていた時の話しを思い出してほしいです。みんなでクリスマスに向けて自分たちの手で教会を飾ったり、バレンタインデーにチョコレートと花束を好感した…、あの思い出の場所です。
8月17日、私は2年半ぶりに、このマニラ盲人教会を訪れていました。以前は、ホームステイ先から50メートルほどのところにあり、もはや連絡先を知って奥必要さえなかったので、教会の電話番号を知らなくて、事前にアポが取れなかったため、牧師さんがそこにいるかどうかなど何も分からない状態で突然訪問しました。
ちなみに、当時折り紙を教えていた生徒たち4人の内、二人とはいまだに連絡を取っています。私が最後の礼拝で言った、「お願いだから携帯の番号は変えないで」…この約束を、守ってくれていた二人で、私がこっちに戻ってきて、2年半ぶりに関係が復活したのです!
パソコンなんて買えない、インターネットなんて繋がっていない家庭の人たちなので、メールやフェイスブックで国境を越えて繋がり続けることは難しく、私がフィリピンにいる時に携帯で繋がるしか方法がありません。彼女たちが番号を変えずに待ってくれてることを、信じるしかなかったんです。
直接には連絡が取れなくなってしまっている他の二人は、元から携帯さえ持っていない二人でした。4人は、半年間の職業訓練を受けるため、寮生活をしながら教会にも通っていた人たちなので、現在ではそれぞれ地方に帰っています。
1番近い人でマニラから車で片道3時間くらい、その次が車で片道7時間くらい、その他の人は国内線で行かなきゃいけない別の島なので、さすがの私も、その人たちに会うだけの目的でそこまで行くことはできません。

皆さんの近況報告をするならば、本に名前が出てくる4人の内、ハサミなどを一人で使うのも難しかったエマは、やっぱりちょっと、就職ができなくて、自宅軟禁に戻ってしまってるんですけれど。
その他の3人、メラニー・アーリン・ジェームズは、無事マッサージの仕事に就いています!ジェームズは、ちゃんとお父さんとして、マッサージで家族を養っているみたいですし。
ちなみに今でも連絡を取りあっているのは、アーリンとメラニーです。メラニーは4人の中では比較的金銭的に余裕がある過程出身で、本人も高校まで卒業してるんですけれど、そんな彼女は、友達の結婚式があるから12月にマニラに家族で行くから、ぜひ会おうって言ってます!
アーリンは、今月初めにお母さんが亡くなって…、今ちょっと、また頼る先がなくなって大変なんですけれど。お母さんが病気で調子が良くない、一緒に祈ってほしいとか、亡くなって悲しいとか…、たどたどしい英語で私に色々メッセージをくれて、でも私も当時修論で彼女の心に本気で向き合ってる余裕がなくて、同時に言語の壁が合って、どこまで受け止められたのかは分かりません。
さらに、私のアシスタント件通訳として、折り紙セッションを手伝ってくれていた弱視のマーベルは、今では出世して、フィリピン国立盲学校の教員をしています!みんなそれぞれに、自分の人生を精いっぱい充実させる道歩いてる。
※ 次の記事に続きます。
posted by Yukari at 21:55| Comment(0) | 日記

9月26日の午後から30日の朝まで日本に一時帰国します

8月29日:

 一応、皆さんにお知らせまで(?)に書いておきます。9月26日の午後から、30日の朝まで、3日半ほど日本に一時帰国します。遊びじゃないですよ、お仕事です。
というわけで、残念ながらプライベートで人に会ってる時間や自由がほぼありません。あえて言うなら、私が26日、27日、28日の夜をそれぞれ一晩泊めてほしいとお願いした家の人には、一応会話する程度には会えるかも知れないですが、ほぼ寝に帰るだけです。
学生時代と違い、フィリピン駐在職員として働き始めると、帰国するにも色々と許可がいります。私の場合、外務省インターンも兼ねているので、ICANの許可だけじゃなくて、外務省インターンの事務局にも理由書とともに一時帰国を事前に報告して許可をいただかなければならず…、なにげに色々と確定するまでに2週間近くかかりました。

 26日の午後と27日の半日くらいは、自分のために使う時間です。色々と、美容院など含め、日本だからこそできるメンテナンスや、日本で買っておきたい物などありますからね。
この後、人前に出る機会が控えてるので、フィリピン現地で工作ばさみで自分で適当に切ってた前髪じゃだめなんですよ(笑)
 あえて言うなら、27日のたぶん午後12時くらいから午後3時くらいまでの3時間だけは、都心で一瞬時間が空いてます。
 そこから、翌日に備えて移動し、翌日の会場となるところで前泊します。
28日は、これは出勤扱いではなく、プライベートで参加となっているのですが、ちょっと大きな式典で、スピーチをするため招いていただいている日です。まだ就職が決まる前、むしろICANに応募する前からの約束なのです。
一応この日も、午後4時くらいには都心に戻ってきているのですが、この日はたぶん、1年以上会っていない、元ICUのスタッフとデートですね!!そして友達の家に泊まります。

 さて、出勤扱いは翌日の29日、この日のハード具合は半端ないですよ!まず、朝5時半くらいに友達の家を出て、成田空港に向かうところから始まります!この日、なんと広島日帰りです、しかもゲストスピーカーとして3件回ります!
で、夜に成田空港に戻ってきて、翌朝の飛行機でフィリピンに帰ります。さすがにこの日は、寝るためだけに東京に戻ってる時間がないので、どこかでホテル取るしかないですね。

 こういう感じのスケジュールなので、「日本に一時帰国してるはずなのに、自分には連絡がない」…とか思わないでください、…本当に無理なんです、プライベートで人に会える時間がほぼないです。
本当は私、この中で、どうにかして伊藤財団の事務局にも寄らなきゃいけないんですけれど。大学院を終えた、終了報告をしなきゃいけなくて。
でも、先方が土日開いてないですし、火曜日は私どうやっても無理ですし、…唯一可能なのが月曜日なんですけれど、事務局が閉まるまでの時間に辿りつけるかどうか。
私が半年以上働けば、有給休暇を取れるようになるので、お仕事で帰国する際に、1.2日、滞在を伸ばすことができるのですが、今回は出勤日数を減らさないように間で帰国しなければならないので、こういう最大限詰め込んだスケジュールになってます。
これでも、土曜日に日本に着いてから少し活動する時間があるように、私はホームステイ先を朝の3時前とかに出て、6時代の飛行機に乗るのです!
そして、帰国の前日までと、フィリピンに戻った翌日からは、もちろん普通にお仕事です。相変わらず、どこまでもつかなぁ、体力。
しかも9月末、どうせもうこの時期、日本の気温は、フィリピン帰りにとっては寒いんですよ!
posted by Yukari at 15:33| Comment(0) | 日記